相撲選手権大会記 '02

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祝!初優勝 第49回全国医歯薬獣学生相撲選手権大会

〜やっぱりラガーは強かった!?〜

東海医歯薬主務会議が終わって数日後の3月某日、私の携帯電話が高らかに鳴り響いた。

「名大相撲部の細谷ですが…」

はっきり言って今年はあまり参加する気がなかった私は、5月には東海医歯薬があり26日以外はあいていないことをとりあえず伝えた。
しかしそんな私の気持ちなどお構いなく、教授権力という名の見えざる力により、
全国医歯薬獣大会が5月26日に、そしてすでにその日に行われることが決定していた国公立大学相撲大会が5月19日に変更された。
相撲部の医学部生は2年生のコータローただ一人であり、それに柔道部の6年生檜垣、高見を加え、私と横井(M4)の5名でひっそりと出場することが、
相撲部にややあきれつつあったラグビー部に迷惑をかけない唯一の方法であった。
しかし大会を目前にして、横井が骨折、柔道部員高見が脱臼と故障者が相次ぎ、私は出場をあきらめかけた。
そんな時、私の前に現れたのが、期待の新入生"笹田"であった。彼の異様なやる気に押され、私は"しぶしぶもんじくん(M2)"とともに出場することを決意した。
2002年5月26日、W杯熱が日に日に高まる中、私たちはまわし一つでインターナショナルとはかけ離れたスポーツをしていた。

団体戦第1戦、対慈恵会医科大学。
先鋒笹田、相手は本格派力士120kg。ところが笹田これをまさかの寄りきりで会場を沸かせる。
次鋒に続き中堅文字も勝利し、はやくも勝負を決める。しかし悲劇は突然やってきた。副将私の前に現れた漢、どうみても普通の体型ではない。
体重85kgながらあまりにマッチョすぎる。まあでも低くあたれば大丈夫だろうと思ったのが大間違い、立会いで激しく激突した私は鼻を強打し、
数秒後滝のような鼻出血が・・・。謎のマッチョ漢の正体は、慈恵医大のNo8であった。 その後も何とか取り組みを続けた私は、
不戦勝を含め勝敗は5分と振るわなかったが、他のメンバーの活躍で優勝候補を次々と撃破し、初優勝を遂げた。
特に笹田はほぼ全勝の大活躍で、その体格からか貫禄も十分、初相撲にもかかわらず新人戦の決勝で敗れたときには、
会場中から驚きの声があがったほどであった。 名大初優勝という大興奮のまま幕を閉じた大会であったが、翌日私の鼻骨が骨折していることが判明。
最低でも1ヶ月の安静、ラグビーなどもってのほかと言いわたされたが、相撲で怪我したなどと言えるはずもなく、
怪我をかくし翌週瑞穂で3位決定戦に出場したことは今だから話せる事実である。

最後に、今回の大会で笹田の相撲魂に火がついてしまったことは誰の目にも明らかであり、来年の出場も確実であると思われるが、怪我だけはしないように注意してもらいたい。

名大医学部ラグビー部相撲担当 石井久雄